ホワイトニングについて
ホワイトニングでは歯科専用の薬剤を使用し、ご自身の歯を一切削らずに自然な白さを引き出します。遺伝や加齢、生活習慣などのさまざまな原因により、歯の黄ばみや着色が気になり始める方も多くいらっしゃいます。ホワイトニングにより、本来の白さを取り戻しましょう。お口もとの明るさは、よりステキな笑顔や魅力のアップにもつながります。
歯が黄ばむ原因
日本人は生まれつき歯の黄ばみが濃い人種といわれています。その原因は大きく分けて下の2つがあります。
CASE1表面
まず歯の着色の原因は、歯の表面に付着する着色成分が考えられます。ハンバーグやカレー、コーヒーや紅茶、ワインなど、色の濃い食べ物や飲み物は、ステインによる着色を引き起こしやすいものです。また、長年の喫煙習慣がある場合も、タバコのヤニが歯の表面に沈着してしまうのです。
市販されている歯磨き粉の中には、「ステイン除去」や「歯を白くする」などのキャッチコピーの製品がありますが、使用には注意が必要です。歯磨き粉に含まれる研磨剤が歯の表面を傷つけ、一時的に白くなったように見えても、その後に着色しやすい歯になる恐れがあります。歯の健康を守るためにも、研磨剤入りの歯磨き粉は歯科医師としておすすめできません。
CASE2内部
歯の内部にある象牙質は、もともと黄色みを帯びています。加齢とともに表面のエナメル質が薄くなり、象牙質の色が目立ちやすくなるため、歯の黄ばみが気になるのです。
ホワイトニングであれば、象牙質の着色成分も分解できます。特に歯科医院で行うオフィスホワイトニングの場合、高濃度の薬剤や特殊なライトを使用でき、より短期間で白い歯をめざせます。
ホワイトニングのメカニズム
歯の表面にホワイトニング剤を塗ることで、ホワイトニング材に含まれる過酸化尿素または過酸化水素が歯に浸透し、化学反応によって歯そのものの色を決めている色素を分解させます。内部の色素を細かく分解するだけなので、歯自体を傷つけることはありません。
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Flow01
ホワイトニング材の塗布
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Flow02
成分が歯に浸透
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Flow03
色素を分解
ホワイトニングで白くできる歯
自分の歯であれば、基本的にはどの歯も白くすることができます。例外としては虫歯などの異常を抱えている歯についてはホワイトニングできません。ホワイトニングは歯の表面の着色や茶渋などだけでなく、歯そのもの、内部まで色を白くすることができます。
ホワイトニングで白くできない歯
詰め物・被せ物などの自分の歯ではないものはホワイトニングを行っても色を白くすることができません。
それらを白くしたい場合はホワイトニングではなく、希望の色で作り直す必要があります。
セルフホワイトニングとの違い
「セルフホワイトニングは効果あるの?」と思っていませんか?
実は、セルフホワイトニングは歯科医院で扱う機器や薬剤が使用できません。そのため自分の歯を元の歯以上に白くすることができません。具体的には、歯科医院で行うホワイトニングでは、本来の歯以上に白くすることができ、セルフホワイトニングでは、本来の歯の色に戻すことができる、というイメージです。
ホワイトニングの種類と比較
種類 | ホームホワイトニング | オフィスホワイトニング |
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特徴 | 自宅で行える | 歯科医院で行う |
見た目 | より自然に歯を白くできる | 色むらが起きにくい |
治療期間 | 時間がかかる | スピーディー |
効果 | 後戻りしにくい | 知覚過敏が起きにくく、漂白効果が高い |
治療費用 | 上下全て:66,000円、上下単独:33,000円 | 1本1回:3,000円 |
ホワイトニングのよくある質問
- どんな歯でもホワイトニングで歯を白くすることは可能ですか?
- 基本的にはどなたでも、ホワイトニングのご利用が可能です。しかし、妊娠中や授乳中、18歳以下、無カタラーゼ症などの場合は、安全上の理由からホワイトニングをお断りいたします。また、虫歯や歯周病がある際は症状の悪化を防ぐためにも、治療を終わらせてからホワイトニングを始める必要があります
- ホワイトニングでどこまで歯を白くすることができますか?
- 歯の白さを表すトーンは、段階別に分けられています。オフィスホワイトニングであれば、トーンが3段階以上アップする場合が多くみられます。(※個人差あり)
一方でホームホワイトニングの場合は、施術を継続した期間や元の着色状態などにより、得られる歯の白さが異なります。ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングのような即効性はなく、3週間以上の時間をかけてゆっくりと歯を白くしていく方法です。 - ホワイトニングのメインテナンスはどのように行えばいいですか?
- ご希望の白さを維持するためにも、1~3か月ごとの再施術がおすすめです。施術を継続していただくことで、白さを維持しやすくなります。色ムラを抑えるためにも、歯科医院で行うオフィスホワイトニングをご用意しております。
また、お口の健康を維持し、ホワイトニングを安心してご利用いただくためにも、歯科医院での定期的なメインテナンスを心がけましょう。